男性下着の種類とその特徴

このページでは、一般用途の男性下着(メンズアンダーウェア)の種類とその特徴を解説しています。
男性用と言いながらも、女性用の下着の種類と遜色ないのが昨今の時流のようです。
パンツ編
一般的な男性下着のパンツの種類は、大きく分けて、ボクサータイプ、トランクスタイプ、ブリーフタイプの3種類ですが、それぞれのタイプの下着には、股上の長さや股下の長さ、ヒップの布の面積などで更に細分化されています。
ボクサータイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
スーパーローライズボクサー マイクロボクサー | 股上が極端に短く股下も短い | ![]() |
ローライズボクサー ショートボクサー | 股上・股下共にやや短い | ![]() |
ボクサー | 股上・股下共に普通 | ![]() |
ロングボクサー | 股上は普通で股下が長い | ![]() |
ボクサータイプの解説
ボクサータイプは、股上・股下の長さで分類されています。
太ももを含む下半身全体のホールド感に優れ、多くの男性が好むように、男性用のインナーパンツと言えばこのボクサータイプを指します。
股上が比較的短いボクサーパンツには、前窓が無いタイプも用意されていますが、極端に股上が短いボクサーパンツには前窓はありません。
用を足す時は、フロント部分のウエストゴムを下げることになります。
慣れない人が中途半端にウエストゴムを下げて用を足し、ウエストゴムを上げたとたんにパンツの中で尿漏れを起こすことがしばしばあるので注意しなければなりません。
間違っても裾の部分から出して用を足してはいけません。
裾が伸びて見苦しくなります。
股上が短いほど局部が強調されるので、見られるシチュエーションによっては、ビキニブリーフ同様に注意した方が良いでしょう。
ボクサータイプの呼び方は、日本ではボクサーパンツ、ボクサーブリーフ、ボクサーショーツなどと呼ばれていますが、すべて上記のボクサーパンツを指しています。
但し、ボクサートランクスと呼ばれるものは、日本のトランクスタイプのパンツを指していることが多いようです。
海外では日本のボクサータイプを股上や股下の長さでボクサーブリーフ(股上・股下普通)やトランクス(股上・股下短め)と呼び、日本のトランクスをボクサーと呼ぶのが一般的です。
相変わらず紛らわしい表現の状況は変わっていないようです。
見た目が不格好なロングボクサーは、繊維の材質にもよりますが、夏場のスーツの太ももあたりの汗によるべたつき感を軽減したり、冬場では下半身を暖かく保ち、機能性に優れています。
ローライスボクサーとショートボクサーの呼び方の違いによる明確な差異は無いようです。
構成繊維は、股上が短いタイプほど化学繊維で構成されよりお洒落に、股上が長くなるにつれて自然素材の割合が高くなり、より実用的になっています。
こちらご紹介したボクサータイプの画像は、マイクロボクサー、ローライズボクサーはB.V.D.の製品、ボクサーとロングボクサーはGUNZEの製品です。
ブリーフタイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
ストラップビキニ | 股上が短くお尻丸出し | ![]() |
ビキニブリーフ ローライズビキニブリーフ スーパービキニブリーフ マイクロビキニ | 股上が短い | ![]() |
セミビキニブリーフ | 股上が普通 | ![]() |
ブリーフ | 股上が長い | ![]() |
ブリーフタイプの解説
ブリーフタイプは、股上の長さで分類されています。
フィット感や動きやすさに優れていることから、股上が短いビキニは、気持ちが若い中高年やスポーツをする男性などから強い支持を得ています。
最近のストラップビキニは、ファッションを目的に着用する男性も多いようですが、本来は局部を守るためにフロント部分にカップなどを入れて着用するものです。
ブリーフの愛好者の割合は、約12~15%程度と言われていますが、私も休日用は、股上が短いハイカットのビキニブリーフを履いています。
めちゃめちゃ楽です。
股上が短いブリーフタイプは、ビキニブリーフ、スーパービキニとかローライズビキニと呼ばれていますが、呼称による股上の長さの基準は曖昧です。
ただ、マイクロビキニだけは、極端に股上が短いようです。
このブリーフタイプは、局部が強調されることから、女性受けがあまり良くないと言われており、初めての女性に見られるシチュエーションでは敬遠した方が良いかも知れません。
特に中高年ではそうした方が賢明です。
構成繊維は、ボクサータイプと同じように股上が短いタイプほど化学繊維で構成されよりお洒落に、股上が長くなるにつれて自然素材の割合が高くなり、より実用的になっているようです。
マイクロブリーフからビキニブリーフの股上が短いタイプには前窓がありませんが、セミビキニからブリーフの股上が比較的長いタイプには前窓が付いています。
一般のビキニタイプの呼び方は、上記のような股上の長さによる分類でほぼ統一されていますが、後述のセクシータイプのブリーフは、更にフロント部分の布の形状、ヒップの形状、ウエストゴムの形状なので細かく分類されています。
こちらでご紹介した、ブリーフタイプの画像は、全てB.V.D.の製品です。
トランクスタイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
トランクス | 股下が普通 | ![]() |
ロングトランクス | 股下が長い | ![]() |
トランクスタイプの解説
トランクスタイプは、股下の長さで分類されています。
解放感に優れ、体形による向き不向きがないパンツです。
一昔前の男性用のパンツと言えば、このトランクスが主流でしたが、2000年代くらいからからボクサータイプが徐々に主流になってきました。
主流のパンツが変わってしまった理由に、このトランクスの致命的な欠点があり、それは、ズボンの中で生地がもたつくこではないでしょうか。
お尻周りがもたついたり、裾がまくれ上がることがあり、とても気になるものでした。
解放感が売りのトランクスでしたが、繊維が皮膚に密着していないため、動く度に皮膚が繊維に刺激され、そこに汗による皮膚への刺激も加わり、股ずれを発生させるトランクスも存在してたようです。
股ずれは体形にも因りますが、現在でも、股ずれ防止策を施していないトランクスには注意が必要です。
構成繊維は、ほぼ自然素材で構成されており、履き心地を重視しています。
ニットトランクスと呼ばれるトランクスは、一般の織りで作られた繊維ではなく、編んで繊維が作られており、自然素材だけでも適度な収縮性とやわらかさが生まれ、汗や皮脂を吸い取り、肌を清潔に保つ効果があります。
こちらご紹介したトランクスタイプの画像は、全てGUNZEの製品です。
セクシータイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
フルバック | ヒップ部分がノーマルカット | ![]() |
ハーフバック リオカット ブラジリアンカット | ヒップ部分がハイカット | ![]() |
Tバック | ヒップ部分が超ハイカット | ![]() |
Gストリング | フロント部分を除き紐状 俗称はヒモパン、Gスト | ![]() |
ソング・タンガ | ウエストがベルト状でヒップ部分が超ハイカット | ![]() |
Yバック | ヒップ部分がY字スタイル | ![]() |
ジョグストラップ | ヒップ部分が無く足の付け根にベルトで固定 | ![]() |
セクシータイプの解説
セクシータイプのパンツは、お尻部分の生地の形状で分類されています。
お尻の形状で分類されているパンツと一般のビキニやブリーフとの違いは、その構成素材にあり、セクシータイプは100%化学繊維で構成され、ポリウレタンの混紡比率も高く、ストレッチ性に富んでいます。
また、透けるような薄い生地を使用しているものもあります。
肌の露出部分が多いことが、このセクシータイプの特徴です。
私もそうですが、このようなパンツの愛好者もそこそこいらっしゃるようで、趣味性が高い方や、純粋に爽快感を求める方などから強い支持を受けています。
セクシータイプと言っても、そのバリエーションは多く、普段に着用できるものから、見せて見られて、触って触られて着用を楽しむ趣味的傾向が高いものまで幅広いです。
ジョグストラップは、ビキニタイプでもご紹介していますが、昨今では愛好者も多く一般的になっているパンツです。
ソングやタンガは、呼称になじみがありませんが、Tバックと同じようなものと考えても良いと思われます。
その他の下着の種類と特徴
名称 | 用途・特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
猿股 申又 さるまた | 古くからあるパンツで、股上が長く厚手の綿のメリヤス編みなので、肌触りがよく保温性に優れるが、高齢者向けのラクダ色が定番となっている。この手のパンツで前窓が有るものと無いものが存在する。 | ![]() |
股引 ももひき パッチ ズボン下 | ズボンの下に履く厚手の綿のメリヤス編みの下着で、防寒用として着用する。肌触りや保温性に優れ、手放せない中高年は多い。 | ![]() |
ステテコ | ズボンの下に履く綿の主に鹿の子編みの下着で、ズボンの中が汗などでべたつくのを防止するために着用する。さらっとしてドライ感があり、夏場のルームウェアとして着用する中高年も多い。 | ![]() |
その他の下着の解説
猿股は、形状がトランクスに似ているが、メーカーはトランクスとは別のジャンルとしています。
猿股とトランクスの違いは、同じ綿素材でも生地の厚みや繊維の編み方が異なり、猿股は生地(編み)が厚く保温性重視、トランクスは生地(織り)が薄く通気性重視のようなところが違うのではないかと思われます。
また、古来から猿股の愛称で親しまれているので、今更ながらトランクスと呼ぶのも何か違うのかも知れません。
同様に、ももひきとステテコの違いは、こちらも同じ綿素材でも生地の厚みや繊維の編み方が異なり、ももひきは生地(編み)が厚く保温性重視、ステテコは生地(織り)が薄く通気性重視なところが異なります。
大きな違いとして、股引は裾丈が足首まであるのに対し、ステテコの裾丈は、ひざ下くらいまでとなっています。
股引もステテコもパンツの上に着用するのが一般的です。
こちらでご紹介したその他の下着画像は、全てGUNZEの製品です。
アンダーシャツ編
一般的な男性下着のアンダーシャツの種類は、ネックラインの形状で分類されており、大きく分けて、クルーネックタイプ、Vネックタイプ、Uネックタイプの3種類ですが、袖の形状で細分化されています。
この首回りや袖の形状の違いは、好みで使い分けるのではなく、上に着る服にアンダーシャツの回りや袖の部分が透けないか見えないようにするために使い分けます。
クルーネックタイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
クルーネックのタンクトップ ランニング | 丸首でランニングスタイル | ![]() |
クルーネックのスリーブレス | 丸首で袖なしタイル | ![]() |
クルーネックのショートスリーブ | 丸首で半袖スタイル | ![]() |
クルーネックのロングスリーブ | 丸首で長袖スタイル | ![]() |
クルーネックタイプの解説
クルーネックのシャツを着用する際は、上に着る服の襟元が開いている場合は、アンダーシャツが見えてしまうためNGで、基本的には襟元が閉じた服の時に着用出来ます。
カッターシャツのボタンを外したスタイルやポロシャツの第一ボタンを外したスタイルなどでは、襟元からアンダーシャツが見えてダサいですから気を付けなければなりません。
スーツを着ている方で、カッターの第一ボタンを外さない方は、スリーブレスがお勧めで、理由は、シャツの肩周りや襟元、袖の境目からアンダーシャツが透けないからです。
ランニングは肩や背中の部分、半袖は袖の境目がカッターシャツからアンダーシャツが透けると少しダサいです。
こちらでご紹介したクルーネックタイプの下着画像は、全てGUNZEの製品です。
Vネックタイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
Vネックのスリーブレス | V首で袖なしスタイル | ![]() |
Vネックショートスリーブ | V首で半袖スタイル | ![]() |
Vネックロングスリーブ | V首で長袖スタイル | ![]() |
Vネックタイプの解説
Vネックのシャツを着用する際は、上に着る服の襟の部分からアンダーシャツが見える場合はNGで、基本的には襟元が閉じた服か襟の第一ボタンを外した時にアンダーシャツが見えない服の時に着用出来ます。
このVネックのカットは、メーカーや商品によりカットが浅いものがあるので注意が必要です。
Vカットが浅いと襟付きの服の襟元から下着が見えるケースが多々あり、襟元から見せないことに関しては、決してオールマイティーではありません。
しかしながら、Vネックは何故か若々しく見えるメリットがあります。
男性用でVネックのタンクトップは殆ど存在しません。
こちらでご紹介したVネックタイプの下着画像は、全てGUNZEの製品です。
Uネックタイプの種類と特徴
名称 | 見た目の特徴 | イメージ画像 |
---|---|---|
Uネックのタンクトップ、 ランニング | U首でランニングスタイル | ![]() |
Uネックのスリーブレス | U首で袖なしスタイル | ![]() |
Uネックのショートスリーブ | U首で半袖スタイル | ![]() |
Uネックのロングスリーブ | U首で長袖スタイル | ![]() |
Uネックシャツは、胸元が大きく開かれており、襟の第一ボタンを外した際に、襟元からアンダーシャツが見えることがほぼないので、そう言った意味ではオールマイティーな下着のシャツです。
このUネックのカットも、メーカーや商品により浅いものがありますので注意した方が良いです。
アンダーシャツの定番ですが、一昔前までは、襟、袖口は生地を折り返して縫っていたため厚みが出てしまい、カッターシャツなどの薄い生地から縫い目部分が目立ってしまっていました。
今では死語になっていますが、このUネックの下着を着てカッターシャツを着ている男性は、胸元にU首の下着のラインが浮き出てしまい、OLから「月の輪熊」と揶揄されていた時代もあったのです。
昨今は、GUNZEが出している一部の製品では、この部分を切りっぱなしのカットオフ(GUNZE特許)と言う技法で、襟、袖口、裾を生地を折り返さずに処理しているので、胸元や腕の辺りに下着のラインが出てしまうようなことは無くなっています。
但し、この切りっぱなしが施されていないU首シャツが多いので、透けが気になる方は、製品を見極めて購入するようにしてください。
男性下着の種類とその特徴のまとめ
メンズの下着でもさまざまな種類のものがあることがお分かりいただけたと思います。
セクシータイプの下着では、ここでご紹介できないジャンルの物も沢山ありますので、興味がある方は調べていただくと、より理解が深まると思います。
まだまだ呼称が統一されていない下着も多く、販売店ですら分類や呼称を間違えているケースも散見され、ネットで購入する際には十分に注意をしていただきたいと思います。
女性がブラとショーツの組み合わせを気にすることは、男性でも言えることなのです。
例えば、長袖の厚手のメリヤスインナーに、ビキニブリーフを履いていれば、そのちぐはぐ感は否めないことは誰でも分かるでしょう。
下着の上下の組み合わせは、機能性を重視して選択する場合と、お洒落度を重視して選択する場合とは全く異なってきます。
上が機能性重視で、下はお洒落重視では合わないことが多いです。
残念ながら、多くの中高年男性では、お洒落度を重視した下着のセットを持っていない人が殆どでしょう。
何度も言いますが、古いか新しいかの分類だけでは、下着のお洒落になりませんよ。
アウターウェアをめちゃめちゃお洒落にしていても、インナーウェアーがダサい中高年はいっぱいいます。
女性も然り。(笑)
別に悪いことではありませんが、たかが下着であなたのことを誤解されたら、人生損でしかないです。
と言う意味から、「されど下着」と言いたいのです。